綿100%Tシャツの選び方完全ガイド|コーマ糸・カード糸・番手の違いをプロが解説

今回は、多くの方が愛用している綿100%Tシャツの知られざる奥深い世界についてお話しします。ゲストに川島商事の中さんを迎え、糸の質や太さが着心地にどう影響するのかを深掘りしました。「綿100%ならどれも同じ」と思っている方にこそ読んでいただきたい、プロ目線の選び方ガイドです。
Contents
1. 糸のクオリティを左右する「コーマ糸」と「カード糸」の違い
Tシャツの肌触りや光沢感を決める最大の要因は、実は原料となる「糸」の処理方法にあります。一般的に、綿の糸には大きく分けてカード糸とコーマ糸の2種類が存在します。
カード糸は、短い繊維や不純物を取り除いた一般的な糸です。少しシャリ感があり、アメリカンカジュアルのようなタフで武骨な風合いが特徴です。一方、コーマ糸はカード工程の後にさらに「コーミング(櫛通し)」を行い、短い繊維を約15%~20%徹底的に除去した高級糸です。長い繊維だけが平行に揃うため、毛羽立ちが極めて少なく、滑らかな肌触りと美しい光沢が生まれます。
仕事着として高級感を出したい、あるいは素肌に直接触れるものだからこそストレスのないものを選びたいという場合には、コーマ糸を使用したTシャツが圧倒的におすすめです。

2. 「番手」を知れば透け感と柔らかさがコントロールできる
次に重要なのが、糸の太さを表す「番手」という単位です。綿糸の場合、数字が大きくなるほど糸は細くなり、数字が小さいほど糸は太くなります。
例えば、30番手のような細い糸で編まれた生地は、しなやかで軽く、通気性に優れています。主に夏場のインナーや、快適性を重視したアンダーウェアに向いています。しかし、白地のTシャツ一枚で着用する場合、30番手では肌が透けてしまうことがあります。
対して、16番手のような太い糸を使用すると、生地に厚みと重厚感が出ます。最近主流の「ヘビーウェイト」と呼ばれるTシャツの多くは、この16番手前後の太い糸が使われており、アウターとして一枚で着ても安心感のある仕上がりになります。

3. オンス(oz)と重量感:アウターとしての最適な基準
Tシャツの厚みを判断する際、もう一つの指標となるのが「オンス(oz)」です。これは面積あたりの生地の重さを表しています。
動画内でも解説していますが、一般的な目安として5.9オンスから6.2オンス程度の厚みがあれば、十分な強度と遮蔽性(透けにくさ)を確保できます。このクラスの厚みがあれば、洗濯を繰り返しても型崩れしにくく、仕事現場でのハードな使用にも耐えうる一着となります。イベントやフェスで販売されている丈夫なオリジナルTシャツも、このあたりのスペックがボリュームゾーンです。
反対に、軽量な3オンス台は非常に涼しいですが、洗濯によるヨレが出やすいため、用途に合わせて使い分けるのがプロのテクニックです。
4. 高級アパレルの証:双糸(そうし)という贅沢な選択
さらに踏み込んだこだわりを持ちたいなら、「双糸」というキーワードに注目してください。通常のTシャツは1本の糸で編む「単糸」が一般的ですが、2本の糸を撚り合わせて1本にしたものが双糸です。
双糸を使用することで、生地の表面がより均一になり、単糸で起こりやすい「斜行(洗濯後に脇線がねじれる現象)」を大幅に抑えることができます。40番手の双糸などは、誰もが知る有名ブランドや高級セレクトショップのアパレル製品によく採用されています。作業服の枠を超え、日常でも長く愛用できる極上の1枚を求める方には、この双糸仕上げが最高の選択肢となるでしょう。
5. まとめ:プロが提案する現場に最適なTシャツ選び

綿100%のTシャツは、糸の処理、太さ、編み方一つでその表情を大きく変えます。アルベロットユニでは、こうした素材の特性を熟知した上で、働く皆様に最適なアイテムをご提案しています。
「清潔感のあるコーマ糸のヘビーウェイトTシャツで会社支給品を作りたい」「インナーとして最適な30番手の柔らかなシャツを探している」など、どのようなニーズにもお応えします。糸からこだわることで、毎日の仕事の質は必ず変わります。ぜひ、奥深いTシャツの世界を楽しんでみてください。






