作業着の背中に刺繡はできる?名入れ可能箇所や費用を紹介!

2021.12.28
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刺繍とは、布地などに糸で装飾を施す手芸の技術のことです。そして、会社の作業着では、社名や部署名、社員名などを刺繍することで、どの会社の作業員か、どの部署かなどが一目で確認できるようになります。たとえば、ホームセンターで購入したシンプルな作業着に刺繍を施すことで、他とは被らないオリジナリティのある作業着が完成します。そこで本記事では、作業着の背中に刺繍をする際の費用相場やプリント加工との違いについて解説します。

作業着に刺繍をするメリット

まず、作業着に刺繍を行うことで様々なメリットがあります。たとえば、高級感のある作業着に仕上がるという点がメリットです。なぜなら、刺繍はプリントに比べて立体感が出る加工になり、高級感のある見た目になるからです。特に、工業用の刺繍ミシンでは、文字だけではなく、記号やロゴといったデザイン性の高い刺繍も可能です。つまり、刺繍といっても単に企業名を入れるだけでなく、筆記体や明朝体といった字体を工夫したり、記号やロゴを入れたりすることで、さらに高級感が増して上質な作業着に仕上げることができるのです。

また、耐久性が高いことも刺繍のメリットです。刺繍は、布地に直接縫い付けられています。そのため、洗濯やアイロンをしても、外れたり変色したりする心配がありません。作業着は屋外で使用されたり汗をかく業務で使用されたりすることが多いため、洗濯やアイロンに対して耐久性が高いことは大きなメリットとなります。

作業着に刺繍を入れるメリット・デメリットは?費用相場も解説!

刺繍を入れやすいその他の部位

作業着に刺繍を施す際は、どこに加工をするかということが重要なポイントです。作業着に社名の刺繍やロゴ、オリジナルデザインを入れる場合、背中や、胸、袖が考えられます。

一般的な作業着の胸の位置には、胸ポケットがあります。そして、作業着の胸ポケット周辺に社名やロゴを入れて、一目でどこの企業かをわかりやすくするために刺繍が施されるケースが多いです。胸ポケットの刺繍は目につきやすいため、企業名やロゴといった情報を周囲の人に提示するために役立ちます。

腕への刺繍では、社名はもちろんですが、個人の名前を刺繍されるケースが多い傾向にあります。なぜなら、腕は胸ポケットよりも目立つ位置ではないため、周囲の人へ情報を提示するためというよりも、個人が自分の作業着を認識するための刺繍として利用されることが多いからです。たとえば、会社に社員の作業着が保管されている場合、腕に名前の刺繍があることで、ハンガーに吊るされた状態でもすぐに自分の作業着を見つけ出すことが可能です。

背中

背中は最もスペースが広いため、型の大きいデザインや凝ったデザインの刺繍を入れる際にぴったりの場所です。

作業着の背中に刺繍を入れる場合の費用

作業着の刺繍は、刺繍を行うスペースの大きさによって費用が異なります、特に背中は大きな刺繍になるため、腕や胸と比較して費用が高額になります。さらに、刺繍を行うスペースだけでなく、パンチ代と呼ばれるデザイン料や使用する色によっても費用が変動する場合があります。

刺繍の場合

刺繍の場合、一般的にパンチ代と刺繍代がかかります。パンチ代とは刺繍データの作成費用のことで、サイズや色などで値段が異なります。しかし、パンチ代が発生するのは、複雑なデザインの刺繍・加工する場合のみです。たとえば、細かな会社のロゴや特殊なフォントのテキストなどを刺繍する場合はパンチが必要です。一方、刺繍は依頼する業者によって費用が異なります。文字数で費用が設定されている場合や、使用するカラーによって費用が設定されている場合など業者によって様々です。また、多くの業者は、デザイン構成・サイズ・数量・色数などによって総合的に費用を設定しているケースがほとんどです。つまり、デザインや発注数など、大まかな注文が決定し、見積もりを算出するという流れになります。そこで、刺繍を依頼する際は、何社か同時に見積もりを取り、費用を比較することをおすすめします。たとえば、サイズによって費用を設定している業者は、25cm×15cmのサイズでは2,200円前後、30cm×20cmのサイズでは2,750円前後、35cm×25cmのサイズでは3,300円前後の刺繍費用に加え、パンチ代が20,000~30,000円となっており、合計金額が背中への刺繍費用となります。

また、デザイン構成・サイズ・数量・色数などによって総合的に費用を設定している業者は、デザイン料が3,000円〜となっており、デザイン案が決定してから費用が算出されます。

アルベロットユニの刺繍費用はこちらのページからご確認いただけます。

プリント加工の場合

プリント加工の料金も、刺繍と同様に依頼する業者によって費用が異なります。料金設定の基準は業者によって様々ですが、一般的にはデザイン料とプリント代の合計によって料金が決定します。また、多くの業者は、デザイン構成・サイズ・数量・色数などによって総合的に費用を設定しているケースがほとんどです。つまり、デザインや発注数など、大まかな注文が決定し、見積もりを算出するという流れになります。

そこで、プリント加工を依頼する際は、何社か同時に見積もりを取り、費用を比較することをおすすめします。プリント加工の料金の例では、デザイン料が22,000円×使用する色数で費用が決定します。型のサイズは42cm×42cm以内で1枚あたり220円~550円前後の費用となっており、デザイン料と依頼する枚数のプリント代の合計が料金となります。

また、他の業者では、デザイン料が4,400円〜11,000円(サイズごとに変動)×使用する色によって決定します。そして、デザイン料にプリント代を加えて料金によって合計金額が決定します。また、プリント代は依頼する枚数によって変動するシステムとなっています。

刺繍・プリントの両方において業者ごとに料金が異なるため、作業着への加工を依頼する際は何社か見積もりを取った上で比較検討することをおすすめします。

アルベロットユニのプリント費用はこちらのページからご確認いただけます。

プリント加工のメリットデメリット

作業着に社名や企業名を入れる方法として、プリント加工という方法があります。プリント加工を検討している場合は、メリットとデメリットを踏まえたうえで依頼することをおすすめします。

メリット

プリント加工のメリットは、枚数が多いと費用を抑えることができるという点です。プリント加工では、最初にデザイン料が発生しますが、一度データの作成が完了すると、同じデータであれば何度依頼をしてもデザイン料が発生しません。そのため、大量の作業着にプリント加工を依頼することが想定される場合は、刺繍よりも費用が安くなるケースが一般的です。さらに、依頼する枚数が多くなるほど、1枚あたりの料金が安くなります。つまり、プリント加工は、新入社員が入社する度に加工を依頼したいという場合や、イベント用に大量のプリントを依頼したいという方におすすめです。さらに、細かなデザインに対応できることもプリント加工のメリットです。

プリント加工は、使用できるインクの種類が多いという点も特徴です。使用できるインクの種類が多いことで、デザインを追求した加工に対応することが可能です。刺繍は、細かなデザインや色味には対応できない場合があるため、プリント加工のデザイン性が高いという要素はメリットであると言えます。

デメリット

プリント加工は、大量印刷をする場合は1枚あたりの費用が安くなりますが、反対に加工する枚数が少ないとコストが高くなってしまいます。なぜなら、プリント加工は最初にデザイン料が発生するため、印刷する枚数が少ないと1枚あたりにかかるデザイン料が高くなり、結果的に割高になるのです。少ない枚数の印刷であっても、定期的に発注する場合は問題ありませんが、1回のみの発注で枚数も少ない場合は割高になる点には注意が必要です。さらに、プリント加工は1色ごとに費用が高くなる点もデメリットです。プリントに使用する色の数分の費用が発生するため、カラフルなデザインを希望する場合は金額について確認しておくことをおすすめします。

最後に、プリント加工は刺繍よりも耐久性に欠けることがデメリットです。なぜなら、プリント加工はアイロンで作業着にのり付けしているため、洗剤や水に弱い性質があるからです。プリント加工された作業着は、何度も洗濯していると剥がれて来たり、色あせてきたりしてしまう可能性があります。

背中に加工するなら刺繍とプリントどちらがおすすめ?

作業着の背中に企業名やロゴなどのデザインを施すには、刺繍やプリントといった加工方法があります。刺繍とプリント加工にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、ポイントを抑えて最適な加工方法を選択することが大切です。まず、刺繍は耐久性に優れており、高級感が増す点がメリットです。刺繍は、生地に直接縫い付けて加工を行います。

そのため、立体感がでて見た目の高級感をアップさせることが可能です。さらに、洗濯やアイロンにも強く、色褪せたり剥がれたりする心配がありません。しかし、刺繍は細かなデザインが表現しにくく、コストが高いという点に注意が必要です。一方、プリント加工は、使用できるインクの数が多いため、細かなデザインを表現することを得意としています。

さらに、大量に印刷する場合は、刺繍よりも1枚当たりの費用を抑えて加工することが可能です。しかし、プリント加工は、アイロンで作業着にのり付けしているだけです。つまり、刺繍に比べて洗剤や水に弱い性質があり、何度も洗濯していると剥がれて来たり、色あせてきたりしてしまう可能性があります。つまり、加工方法によって特性があるため、作業着にどのような加工を行いたいか、何を重視したいかによって適した加工方法が異なります。耐久性や高級感を重視する場合は刺繍、デザイン性やコストを重視する場合はプリント加工がおすすめです。

まとめ

作業着に企業名やロゴ、名前などの加工を行うことで、高級感をアップさせ、オリジナリティのある作業着を完成させることができます。特に作業着の背中は、型の大きいデザインや凝ったデザインの刺繍を入れる際にぴったりの場所です。その他にも腕や胸は、刺繍をする部位に適しています。しかし、刺繍は細かなデザインの加工に適さないことや、プリントよりも費用が高くなる点がデメリットです。一方、プリント加工はデザイン性が高いことや大量発注時のコストを抑えられる点がメリットとなります。加工方法によって特性があるため、作業着の加工に何を重視したいかということをしっかりと考えた上で、最適な加工方法を選択することをおすすめします。

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