作業服についた古い汗染み黄ばみにも!原因と落とし方について解説

2022.07.01
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作業服についた古い汗染み黄ばみにも!原因と落とし方について解説

作業着をふと見ると、襟元や脇部分に黄ばみや汗染みがついていることがあるでしょう。

洗濯では簡単に落ちない汚れのため、黄ばみや汗染みがついた作業着は諦めて処分してしまっている方がいるかもしれません。

しかしちょっとした一工夫で、黄ばみや汗染みを落とせることもあります。

そこで今回は、作業着についた汗染みや黄ばみの原因や落とし方について解説します。

諦めてクローゼットの奥に収納したままになっている作業着がある…という方はぜひ実践してみてください。

作業服に付く汗染みや黄ばみの原因とは

そもそも、作業着の汗染みや黄ばみの正体を知らない方も多いのではないでしょうか。

現場作業者にとって、作業着は長時間かつ頻繁に着用する衣服です。

その際、脇や襟、袖口などには分泌された皮脂が知らず知らずのうちに付着しています。

一見、洗濯するときれいになっているように思えますが、作業着の繊維の奥に入り込んだ皮脂は落とし切れていないケースが大半です。

そして、すでに繊維の中に入り込んでいる皮脂の上に新たな皮脂が重なっていくことで、汗染みになるのです。

また、汗染みを放置すると皮脂が酸化し、変色して黄ばみに変わります。

収納しておいた作業着の襟元をふと見ると、ひどい黄ばみが付いていた…というケースがあるでしょう。

それは、一般的な洗濯では落とし切れていなかった見えない汗染みが、酸化して黄ばみになってしまったことが原因なのです。

短時間でできる汗染みの落とし方

黄ばみは頑固な汚れのため、洗濯機に入れて洗濯するだけでは汚れが落ちません。

そのため、どうしようもない汚れとして放置してしまいがちですが、ひと手間加えることで簡単に黄ばみを落とせるケースもあるのです。

ここでは軽い黄ばみにおすすめの簡単な落とし方から、頑固な黄ばみを落とせる手順まで3つの落とし方を紹介していきます。

食器用中性洗剤を使用した方法

最初に紹介するのは、うっすら黄色がかって見える程度の軽い黄ばみを落とす方法です。

軽い黄ばみは、食器用中性洗剤を使って落とせます。

食器用中性洗剤のほかに準備するものは以下の通りです。

用意するもの

  • 食器用中性洗剤
  • お湯
  • バケツ(洗面器でも可)
  • ブラシまたは歯ブラシ(あれば)

洗濯方法

  1. バケツに40℃のお湯を溜める
  2. 作業着の黄ばんでいる箇所をお湯につける
  3. 黄ばんでいる箇所に食器用中性洗剤をかける(直接かけてOK)
  4. 食器用中性洗剤をかけたら、もみ洗いを行う
  5. バケツにあるお湯で食器用中性洗剤を十分に落とす
  6. 通常通り洗濯機に入れて洗濯を行う

もみ洗いの際、ブラシや歯ブラシを使うとより効果的に黄ばみを落とせます。
ただし、デリケートな生地の場合、生地を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

また、食器用中性洗剤は生地そのものを色落ちさせてしまうケースがあります。

色落ちさせたくない場合は、作業着の目立たない箇所で色落ちしないかどうかを確認してから作業をするのがおすすめです。

作業服の頑固な汚れはつけ置き洗い

作業着の黄ばみが頑固でなかなか落ちないという場合は、つけ置き洗いをするのがおすすめです。

ここでは、「洗濯用洗剤+酸素系漂白剤」または「重曹」を使ってつけ置き洗いする方法を解説します。

洗濯用洗剤と酸素系漂白剤でつけ置きする方法

はっきりとした頑固な黄ばみには洗濯用洗剤と酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。

頑固な黄ばみの場合、先ほど紹介したこすり洗いではなく、つけ置き洗いを行います。

つけ置き洗いは時間がかかるものの、繊維の奥にしっかりと入りこんで汚れを浮かせてくれる効果があるのです。

用意するもの

  • 酸素系漂白剤
  • 液体洗剤
  • お湯
  • バケツ(洗面器でも可)
  • ブラシまたは歯ブラシ(あれば)

洗濯方法

  1. バケツに40℃のお湯を溜め、酸素系漂白剤を10mlほど加えて混ぜる
  2. 作業着の黄ばんでいる箇所に液体洗剤をかける(直接かけてOK)
  3. 液体をかけたら、もみ洗いを行う
  4. バケツに作っておいた漂白液に作業着の黄ばんでいる部分をつける
  5. 1時間ほどつけ置きする
  6. 漂白液はついたままの状態で、通常通り洗濯機に入れて洗濯を行う

また、もみ洗い時にはブラシや歯ブラシの使用、つけ置き時にはお湯を使用するとより効果的に黄ばみを落とせます。

なお、つけ置きする時間は1時間程度を目安にしましょう。

つけ置きする時間が短すぎると十分に汚れを落とせず、反対に時間が長すぎると生地を傷めてしまう原因になります。

それでも落ちないときには重曹を使う手も

頑固な黄ばみは、食器用中性洗剤や酸素系漂白剤を使っても落ちないというケースがあるでしょう。

諦めてしまいそうになるかもしれませんが、重要を使う方法もあります。

重曹は油汚れを落とすのが得意なため、黄ばみの原因である皮脂汚れにも効果を発揮します。

重曹は食品としてベーキングパウダーの代用品やあく抜きとして使われることもあり、口に入れても安全な自然由来の成分です。

自然由来の成分でできている分、化学物質でできている洗剤に比べると効果は緩やかです。

そのため、黄ばみを落とす際はひと手間加えて使うのがポイントとなります。

用意するもの

  • 重曹
  • 食器用中性洗剤
  • スポンジ

洗濯方法

  1. 重曹と食器用中性洗剤を1:1の割合で混ぜ、ペースト状の洗剤を作る
  2. 作業着の黄ばんでいる部分に作った洗剤を塗る
  3. 洗剤を塗ったら、スポンジでこする(ブラシでもOK)
  4. 5~10分ほど放置する
  5. 洗剤はついたままの状態で、通常通り洗濯機に入れて洗濯を行う

洗剤を黄ばみに塗り込む際、スポンジで重曹の粒をつぶすようにすると効果的です。

日ごろから作業服の汗染みを予防するには

作業着に頑固な黄ばみがついてしまったら、ひと手間加えて洗濯したり、クリーニングに出したりしなければならないでしょう。

そもそも黄ばみが付かなければ手間をかけて洗う必要がなくなるため、予防方法を確認しておきましょう。

なるべくその日のうちに洗濯する

簡単にできる黄ばみ予防の一つは、なるべく早く洗濯することです。

少なくとも作業着を着用した当日中に洗濯するよう心がけましょう。

着用後すぐは目に見えていない皮脂汚れも、時間が経過すると黄ばみに変化してしまいます。

作業着は着用したらすぐに洗濯するのを習慣にするだけで、黄ばみ対策になるのです。

常に漂白剤を使用して洗濯する

黄ばみの原因になる皮脂汚れは、弱アルカリ性の成分の洗剤を使うと汚れをきれいに落とせます。

先ほど紹介した酸素系漂白剤も弱アルカリ性の洗剤です。

黄ばみが発生したときだけでなく、日ごろの洗濯から弱アルカリ性の洗剤を入れて洗濯すると黄ばみ防止になります。

ただし、漂白剤の使いすぎはかえって黄ばみを引き起こす原因にもなるため、製品に記載されている適量を使うようにしましょう。

作業服にベビーパウダーをつけておく

ベビーパウダーは皮脂を吸収する効果があります。

皮脂汚れが付着しがちな作業着の襟や袖口にあらかじめベビーパウダーを塗っておくと、黄ばみ予防になるのです。

しっかりと乾燥した生地に塗る、塗りすぎると白くなってしまうのが注意点です。

作業服を長持ちさせるコツ

作業着は数年で買い替える方が多いかもしれませんが、工夫次第では良好な状態を維持できます。

しまい洗いについて

衣替えでクローゼットに収納した作業着を出したら、黄ばみになっていたというケースがあるでしょう。

繊維の中に皮脂が残ってしまっていると、黄ばみに変化してしまいます。

そこで衣替え前は「しまい洗い」をしておくのがおすすめです。

しまい洗いとは、衣替えで衣類を収納する前に再度洗うことを指し、衣類を清潔な状態で収納することで黄ばみ防止につながるのです。

また、しまい洗いは黄ばみ防止だけでなく、虫食い被害やカビの予防などにも効果を発揮します。

クローゼットやタンス内の換気について

そもそも衣類がきちんと乾燥できていない、クローゼットやタンス内が湿気ているとなると、黄ばみや虫食いの原因となります。

しまい洗いをしたら風通しのよい場所で、作業着をきちんと乾燥させましょう。

また、タンスやクローゼットの中に湿気が溜まりやすい場合は、乾燥材を使用して湿気を溜めないよう工夫するのがおすすめです。

服のローテーションについて

同じ作業着ばかりを着用していると、その分生地の劣化が早く進んでしまいます。

1日着用したらすぐに洗濯して2日は休ませると、生地が傷む速度を軽減できます。

2着でローテーションさせるのではなく、3~4着の作業着を着回し、生地への負荷を分散させるとよいでしょう。

まとめ

今回は作業着に付いてしまった黄ばみの落とし方について解説しました。

黄ばみの程度によって使用する洗剤や洗い方の工程が異なるため、どのような黄ばみかをチェックして適切な洗い方を選択しましょう。

そもそも黄ばみを発生させない工夫や作業着を長持ちさせるコツもあります。

黄ばみが発生したらすぐに諦めて捨ててしまうのではなく、黄ばみの落とし方や防止方法を確認しておくと作業着を長持ちさせられます。

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