皆様、こんにちは。アルベロットユニの八木太郎です。静岡県富士市も、夏本番を前にじわじわと気温が上がってまいりました。現場で働く皆様にとって、今や「空調服(R)」や「空調風神服」は、工具や安全靴と同じくらい欠かせない標準装備となっているのではないでしょうか。
しかし、この快適なウェアがどのようにして生まれ、どれほどの進化を遂げてきたのかをご存知の方は少ないかもしれません。今回は、弊社の倉庫に眠っていた「空調服1号機」を引っ張り出し、2025年最新モデルとの性能差をガチンコ比較した内容をレポートします。歴史を知れば、今の1着がもっと頼もしく見えるはずです。
Contents
1. 伝説の始まり!セフト×サンエス共同開発「空調服1号機」の正体
今回ご紹介する「空調服1号機」は、空調服の生みの親であるセフト研究所(当時の株式会社空)と、私たちがいつもお世話になっているユニフォームメーカー、株式会社サンエスが共同で企画・製造した、まさに「原点」と呼べるモデルです。
当時のパッケージは非常にコンパクトで、箱にはしっかりと両社の名前が刻まれています。今では当たり前のリチウムイオンバッテリーではなく、なんと「単三乾電池4本」を電源としていました。充電式のエネループなどが推奨されていた時代です。この「乾電池でファンを回して服の中に風を送る」というシンプルかつ画期的なアイデアが、過酷な現場の熱中症対策に革命を起こす第一歩となったのです。

2. 風量20リットルの壁。かつての最強は今の超弱?
気になる1号機のスペックを確認してみましょう。設定は「HI(強)」と「LOW(弱)」の2段階。風量は、強設定で毎秒20リットル、弱設定で毎秒12リットルです。アルカリ乾電池を使用した場合の稼働時間は強で約4時間でした。
実際にファンを単体で回してみると、非常に静かではありますが、風の勢いは「そよ風」といった印象。最新モデルを使い慣れている私たちからすると、少し心許ない数値に見えるかもしれません。しかし、当時はこれでも「服の中を風が通り抜ける」という体験そのものが魔法のようであり、多くの職人さんたちに驚きと感動を与えた数値だったのです。

3. 実践検証!最新ウェアに1号機を装着してみた結果
理論値だけでなく、実際に着用して検証を行いました。最新の空調風神服に1号機のファンと乾電池ボックスをセットし、スイッチをHIに入れます。膨らみ方は……正直に申し上げますと「なんとなく膨らんでいるかな?」という程度。首元から風が抜ける感覚はありますが、今の猛暑日の現場では太刀打ちできないレベルのパワー差を感じました。
特に「弱」設定にすると、服がほとんど膨らまず、風の流れが止まってしまいそうなほど。この検証を通じて、いかに電源(バッテリー)の進化が空調服の性能に直結しているかを痛感しました。乾電池という限られた電力でファンを回し続けた初期モデルの苦労が忍ばれます。

4. 驚愕の進化!最新24Vバッテリーが叩き出す毎秒100Lの衝撃
続いて、2025年最新モデルである「空調風神服 24V仕様」に切り替えてみました。スイッチを入れた瞬間の違いは、音、そして服の膨らみで一目瞭然です。最新モデルの最大風量は毎秒100リットル。1号機の実に5倍の風量を誇ります。
24Vという高電圧が生み出すパワーは圧倒的で、服はパンパンに膨らみ、首元からは暴風のような勢いで熱気が排出されます。12V(中モード)程度でも毎秒55リットル出ており、これでも1号機の倍以上のパワーです。この10年で、私たちは「そよ風を回す道具」から「気化熱を最大効率で利用する冷却システム」へと、とてつもない進化の恩恵を受けていることが分かりました。

5. まとめ:技術の結晶が現場の命を守る
今回の検証は、ただ古いものを懐かしむだけではなく、私たちが今着用しているウェアがいかに多くの試行錯誤を経て完成されたものかを再認識する機会となりました。乾電池駆動の1号機という原点があったからこそ、メーカー各社の競争が生まれ、現在の「24V・毎秒100L」という驚異的なスペックに辿り着いたのです。
現場の環境は年々過酷さを増していますが、ウェアの進化も止まりません。アルベロットユニでは、これからも歴史をリスペクトしつつ、最新の技術で皆様の安全と健康を全力でサポートしてまいります。今年の夏も、最新の空調風神服で乗り切っていきましょう!







