スポーツや作業時にコンプレッションウェアを着る必要性はある?メリットや機能性について解説

2022.04.28
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
スポーツや作業時にコンプレッションウェアを着る必要性はある?メリットや機能性について解説

運動時や屋外作業時に着用されることの多い「コンプレッションウェア」。

伸縮性のある生地で、体にピタッと密着するような着心地の衣服ですが、なぜコンプレッションウェアを着用するのかは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

「そもそもコンプレッションウェアを着る意味があるのか」と疑問に感じている方がいるかもしれません。

しかし、コンプレッションウェアを着用する、しないではさまざまな違いがあるのです。

そこで今回は、コンプレッションウェアの魅力や、作業時にコンプレッションウェアを着る必要性について解説します。

コンプレッションウェアとは?

コンプレッションウェアとは、筋肉の動きをサポートする目的で着用する衣服のことを指します。

「compression:圧縮、圧搾」という意味があり、日本語で分かりやすくコンプレッションウェアを表現するなら「着圧ウェア」になるでしょう。

コンプレッションウェアとは、伸縮性の高い生地によって筋肉に適度な圧力をかけ、運動時や現場作業といった高強度な運動による体への負荷を軽減できる衣服のことを指します。

よく混同されがちな衣服に加圧インナーがありますが、コンプレッションウェアとは効果が全く異なります。加圧インナーは、強い圧力で体全体に負荷をかけ、運動強度を高める目的で使用されます。

つまり、作業中に加圧インナーを着用してしまうと、かえってしんどくなってしまうので気を付けましょう。

コンプレッションウェアの魅力

コンプレッションウェアにはさまざまな魅力があります。

疲労回復効果

コンプレッションウェアには、疲労回復効果があると証明されています。作業中には体に大きな負荷がかかるため、通常の作業着よりも早く疲労回復に繋がるのは、魅力的なポイントでしょう。

参考:科学研究費助成事業 研究成果報告書

身体への負荷軽減

コンプレッションウェアを着用する場合、通常のウェアを着用するよりも運動時の心拍数を抑えられるという研究結果が出ています。

心拍数が高くなると、場合によっては息切れや疲労、めまい、失神などを引き起こす原因になります。

長時間の屋外作業では、予想以上に身体への負荷がかかっているものです。心拍数をコンプレッションウェアによって抑えられると、体への負担軽減になるでしょう。

参考:コンプレッションウェアが酸素摂取量および心拍数に及ぼす影響

適度な圧でやる気が出る

コンプレッションウェアは、適度に体へ圧がかかるため、体をキュッと締め付けられるような感覚があります。

作業をするときはコンプレッションウェアを着用すると決めておけば、適度な締め付けが「オン・オフ」の切り替えに繋がるでしょう。

作業現場は危険が伴う場所であり、仕事に集中することが重要です。コンプレッションウェアを活用し、仕事モードへ切り替えられれば、仕事のパフォーマンス向上、事故・怪我の防止になるでしょう。

コンプレッションウェアの種類

コンプレッションウェアといっても、いくつか種類があります。種類によって効果が異なるため、自分に合うコンプレッションウェアを見つけましょう。

トップス

代表的なコンプレッションウェアといえば、トップスタイプでしょう。

なお、トップスタイプのコンプレッションウェアの中にも、ノースリーブ・半袖・長袖の3タイプがあります。

ノースリーブや半袖は、気温が高くなる春夏シーズンにおすすめです。一方、長袖は防寒着の役割も発揮できるため、秋冬に着用すると良いでしょう。

ボトムス・パンツ

ボトムス、パンツタイプのコンプレッションウェアは、太ももやふくらはぎの筋肉の保護、サポートができます。

体の中で最も大きな筋肉である太ももをサポートすることで、疲労軽減に繋がるでしょう。

また、太ももには血管が多く通っているため、冬場に太ももを冷やさないようコンプレッションウェアを着用すると、効果的な防寒対策になります。

アームカバー・レッグカバー

腕や足をピンポイントでカバーするアームカバー・レッグカバータイプのコンプレッションウェアもあります。

特定の部位だけをカバーするため、着圧が苦しくなったり、汗蒸れを感じたりすることがありません。コンプレッションウェアのピタッとした着用感が苦手な方にもおすすめのアイテムです。

コンプレッションウェアの洗濯方法

コンプレッションウェアを長く使用するには、日々のお手入れが欠かせません。ここでは、コンプレッションウェアの適切な洗濯方法を紹介します。

洗濯ネットに入れる

コンプレッションウェアの洗濯は、洗濯機が使用できます。

しかし、洗濯機に直接入れるのではなく、洗濯ネットに入れるようにしましょう。伸縮性のある生地は、他の衣服と絡まって生地が伸びてしまう可能性があります。

なお、洗濯モードを弱に設定する、手洗いをするなど、生地への負担が少ない洗い方もおすすめです。

汚れはつけ置き洗いでしっかり落とす

コンプレッションウェアを着用していると、汗や皮脂が付着し、通常の洗濯では汚れがおちないケースもあるでしょう。

その場合、いったんつけ置き洗いをするのがおすすめです。つけ置きであらかじめ汚れを落としておけば、効果的に汚れを落とせます。

乾燥機の使用は極力避ける

コンプレッションウェアには細かな繊維が使用されているため、乾燥機を使用すると生地の縮み、劣化の原因になる可能性があります。また、天日干しは色あせしてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
洗濯後のコンプレッションウェアを乾かす際は、少し手間かもしれませんが部屋干しで乾燥させるのがおすすめです。

コンプレッションウェアの注意点

魅力の多いコンプレッションウェアですが、サイズ感や使用方法を間違えると逆効果になる可能性があります。ここでは、コンプレッションウェアの注意点について紹介します。

適切なサイズがじゃないと効果がない

コンプレッションウェアはサイズ選びがむずかしい衣服です。

大きすぎると十分な効果が得られません。一方、小さすぎると圧がかかり過ぎて息苦しくなったり、血流が悪くなったりしてしまいます。

自分の体のサイズを測ったうえで、コンプレッションウェアのサイズ表を確認し、ぴったりのサイズを選びましょう。

筋肉の肥大化を防ぐ働きがある

コンプレッションウェアは体の筋肉に対して適度な圧力をかけるという性質上、筋肥大を防ぐ働きがあります。

つまり、作業中の体への負荷を生かし、筋力をアップさせたいと考えている方には逆効果なのです。

肌に合わない素材は皮膚が炎症することも

コンプレッションウェアは生地に伸縮性を持たせるために、化学繊維のナイロン・ポリエステルを使用していることがほとんどです。

また、コンプレッションウェアは肌に密着するため、化学繊維が肌に合わなければ皮膚が炎症を起こしてしまうケースがあります。

無理に着用するとかえって作業中の快適性が損なわれてしまうため、素材が肌に合わない場合は使用を控えましょう。

寝るときの着用は逆効果

コンプレッションウェアを就寝時に着用するのはおすすめできません。体に圧力がかかった状態になり、十分に疲れがとれない、血流を悪化させるなどの恐れがあります。

就寝時は締め付けの少ない衣服に着替え、きちんと体を休めましょう。

季節別おすすめコンプレッションウェア

コンプレッションウェアを購入する際は、季節にあった素材・デザインのものを選ぶ必要があります。
ここでは、春夏と秋冬に分けておすすめのコンプレッションウェアを紹介します。

春夏向けコンプレッションウェア

自重堂 56114 ショートスリーブ

自重堂 56114 ショートスリーブ│Jawin・ジャウィン

自重堂 56114 ショートスリーブ│Jawin・ジャウィン

半袖タイプのコンプレッションウェアです。背中と腕の内側部分はメッシュ加工なっており、通気性が高く春夏にオススメです。

また、ポリエステル・ナイロン・ウレタンよって生地が作られており、着用時に涼しさを感じられます。

自重堂 Jawin 56144 ロングスリーブ クールインナー 接触冷感

自重堂 Jawin 56144 ロングスリーブ クールインナー 接触冷感

自重堂 Jawin 56144 ロングスリーブ クールインナー 接触冷感

長袖タイプのコンプレッションウェアです。

夏に着用するのは暑すぎるのではないかと不安に感じる方もいるかもしれませんが、総メッシュになっており、とにかく通気性が抜群。ドライ素材を使用しているため、蒸れや汗による着心地の悪さを感じないよう設計されており、暑い夏にぴったりのコンプレッションウェアです。

秋冬向けコンプレッションウェア

コーコス G-51148 ヘザーパターンウォームパワーサポート

コーコス G-51148 ヘザーパターンウォームパワーサポート

コーコス G-51148 ヘザーパターンウォームパワーサポート

コンプレッションウェアの内側が裏起毛になっており、防寒インナーとしても着用できます。

素材自体にも発熱加工が施されているため、裏起毛と素材の発熱効果で体を包み込んでくれます。

桑和 7085-42 バックキルトコンプレッション 限定商品

桑和 7085-42 バックキルトコンプレッション 限定商品

桑和 7085-42 バックキルトコンプレッション 限定商品

着用時の暖かさにこだわって開発されたコンプレッションウェアです。背中部分に中綿が入っているのが特徴。

防寒性が非常に高いですが、着用時の厚手感、ゴワゴワ感がないため、重ね着しても快適さを維持できます。

まとめ

コンプレッションウェアを着用することで、現場作業のような高強度な動きによる体への負荷を軽減できます。

なお、コンプレッションウェアにもトップスやボトムス、アームカバータイプなどさまざまな種類があるため、目的に応じたデザインを選ぶようにしましょう。

サイズ感や着用目的が合わない場合、かえって作業効率を低下させてしまう可能性があります。コンプレッションウェアを着用することで発生するデメリットも知ったうえで、自分に適した素材、デザイン、サイズ感の商品を探すのがおすすめです。

ブログイメージ3
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena